生きてる機械

プラネタリウムは偽装星

進むこと

 

マニキュアを塗りたい

 

素爪にマニキュアを塗りたい

白い蛍光灯の下だと手がよけいに青白く見える

生きてるんだなぁ

知らなかったなぁ

うそだけど

 

 

暑い日が続きます

蝉が鳴きます

電柱が青くて、白くて、

夜がとても澄んでいます

 

夏が来ても、昔みたいに世界が膨張して見えない

ちゃんと澄んでいて、土の匂いがあって、

夜の匂いがする

ちゃんと月が見える

 

私は幸せになったんだなと思った

幸せというか、まともに

なったんだなって

 

桜は見ていると気がふれるから好きじゃなかった

ぼんやりとしにそうになるから

いまは桜も夏も大丈夫

そういう意味では、小説家にならなくて本当によかったと思う

いまはまた、わからないけれど

 

文字を書くとすっきりとします

言葉に見放されたはずなのに

さいきん、また言葉で思考出来るようになってきたように思います

きのせいかもしれないけれど

 

静脈管の中に入つていくのも、いまとなっては、良いように思える

 

 

電車を降ります

またね